喫茶「集中」

喫茶「集中」

まだ梅雨が明けていない7月6日の土曜日は、幸か不幸か雨が降らず。サーモグラフィーで見ればゲームオーバー画面みたく真っ赤であろう空模様にもかかわらず、「喫茶 集中」には予想よりも遥かに多い人々に足をお運びいただきました。ありがとうございます。もっと閑散とするかなと物怖じしていましたが、おかげさまで良い塩梅で賑わいました。

改めましてこんにちは。無許可・無免許で医者を名乗っています千田と申します。この記事は僕が主催した「喫茶 集中」のイベントレポートです。

どんなイベントにしたかったのか、実際にどんな場になったのか、今後どうしていきたいか——などについて一通り文字で伝えます。当日来ていただいたかたはもちろん、「気になっていたけど来れなかった」という人も是非ご覧ください。

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書き手:千田。1995年生。干支は女カマキリ。飼っている犬が可愛い。ゆとりちゃんによく来る。

千田の略歴についてはこちら(noteに遷移します)

ー目次ー

「喫茶 集中」とは?

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千田が黙々と何かしらをやる時間に同席して、各々が好きに過ごすカフェイベント。 チャージ500円, ドリンク¥400~ , 千田を無力化すればレジのお金を奪取してもよい。 パソコン・スマホOK。私語厳禁。暗殺は予約制。

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————集中してみませんか。おのおのが有意義で無敵の時間を過ごしましょう。読書、編み物、執筆、仕事、ハッキング... 黙々とできることであれば作業内容は問いません。千田は日記を書きます。お店の漫画を借りてもいいです。千田もいくつか選書して持参します。(イベントフライヤーより抜粋)

「集中」が生まれた経緯について

よく行くバーでささやかなパーティーがあるので、その日の昼間はどこかの喫茶店で作業をしようと思った。わんぱく小僧のランドセルの中みたいに混沌を極めたMacBookのデータを整理したいし、最近はじめた日記も書いてない日が溜まっている。ノートに書き殴ったメモも殴られっぱなしで棚卸しが必要だ。全体的に男子小学生然とした身の回りと脳内を、確たる大人の実行力で整理整頓してやらねばならない。7月6日の昼間はどこかの喫茶店で集中すべきことに集中したい。

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そういう話をしていたら、夜のパーティー会場の店長に2Fスペースを貸してもらえることになったのです。「いっそのこと人を呼んだら集まるのでは?」「黙々と作業したいってニーズは案外あるのでは?」と教唆されてイベント化することに。 長々と書きましたが、簡略化すると(1)千田自身が作業をしたかったので、(2)ついでに人を呼んだ というのがイベント開催の経緯です。

「集中」とは? (なぜ「集中」が必要なのか)

大仰なタイトルの割に骨子は「ただの作業会」なのですが、うまく脚色して「集中」の意義・意図を補強しようと思います。

「YouTubeで怖いギャグとかやってる人間が、こんな硬派なイベントすんなよ」——などと冷やかされたりもしたが、以下に記すのが僕の心のうちです。

私たちの時間が奪われている

世の中は日を追うごとにつれて注意散漫になってゆく。インターネットの話だ。興味のないものを見せられる。新しいものを買えと迫られる。そのためにあらゆる企業が私たちの時間を奪う。本当に集中すべきことを中断させてまで。

たとえば、僕(あるいは僕たち)が愛していた Twitter に可愛い小鳥はもう居ない。 “X” と刻まれた黒い正方形は、モノリスとはまるで正反対。人間を猿に退化させる暗黒物質であることはもはや誰も疑わないだろう。Twitter(新:X)をアンインストールしてもこの傾向は変わらない。企業による広告コンテンツはもちろんのこと、未来を夢見るスター未満の売名行為が、私たちの砂時計に紛れ込もうとしてくる。周知の通り、逸らされた注意のその先にある時間が有意義である確率は限りなくゼロに近い。

TwitterやYouTubeで伸びようとしている僕がこう主張するのはフルスイングの自己矛盾だが、人間はもっと集中した方がいい。なんか上から目線で嫌だな、表現を変えます。 集中するってめっちゃいいからオススメです本当に!!!!!!!!!!!

自分の時間を、自分のために使う

はい。編み物や縫い物のような手仕事は「やった」が目にみえる物体となって現れるし、成果物が出るという意味で料理も充実感がある。試行錯誤しながらモノを作る。それは銀河を手中に収めるに等しい。

もちろん、アウトプットがなくても問題ないと思います。たとえば黙々と読書をするのも悪くない。本というのは大抵、膨大な時間をかけて——ときには命に近いものがかけられれている——作られています。これがショート動画に匹敵しないことは、容易に理解してもらえるでしょう。あ、いえ、別に活字が偉くて映像が下品だと言いたいわけではありません。見たことを後悔しないような素敵なYouTubeもありますし、バラエティで時間を忘れることも、ドラマや映画に没頭することも否定しません。(1)見るぞ〜!(2)(見る......) (3)見た〜〜! という一連の流れが重要なのではと僕は考えています。 とくに重要なのは(1)の選定。惰性を律する意思が通っている。選択・集中を経て主体的にコンテンツの入り口に立つことで得られる何かがあると僕は信じています。イベントでスマホ・PCもOKにしたのはこういう理由です。「集中」が目的であれば手段は何だっていい。

とにかく大切なのは惰性を想定したアルゴリズムに支配されないこと。

自分の時間を、自分の思った通りに、自分のために使う。悪意あるゴシップや最適化されすぎた広告に奪われ続けるわけにはいかない。

僕は普段、こういうことを考えながらTikTokでエッチなお姉さんを見ています。

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「集中」に実際に来た人 一覧

レザークラフトしてた人

箇条書きにてお伝えします。

  • 黙々と資格の勉強をしていた人
  • 延々と編み物をしていた人
  • なんかパソコンしていた人(絵も上手かった)
  • なんかパソコンしていた人(仕事? 画面を覗くと確実に「暗殺」って文字があった)
  • 夏の旅程を立てていたら予算100万になって普通に詰んだ人
  • 道具一式を持ち込んでレザークラフトしてた人
  • サツマカワRPGのガチ恋ファン

あざした!

イベント当日の僕はと言いますと、初めてのイベント開催ということもあり、正直バタバタしてnoteを1記事書くのが精一杯でした。が、 勝手はもう分かったので、次はもっと集中できると思います。えっちなお姉さんを長尺で見たいと思います。

7月11日 秒針が聞こえるほど静かな朝、自宅にて

千田

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