サークルについての昔話

日付
December 13, 2024

ひとりっ子の、おもんない方

昔、島田紳助が「ひとりっ子は、みんなに帰ってほしくないから、友達を誘うのがめちゃくちゃ上手くなる」という話をしていた。

ほんまか?当時から疑問を感じている。

それを聞いた当時、僕は「ひとり遊びを極める」という道を選んだ。その結果、ひとりカードゲーム「ひとりマジック:ザ・ギャザリング」を発明することになる。相手の手札が丸見えやから、好きな戦術で好きなように勝てる。おもんな。

僕は、島田紳助になれなかった。でも島田は「ひとりマジック:ザ・ギャザリング」ができないはずだ。

恋とは一人遊びなり

時をさかのぼり小学6年生。この頃は休憩時間をドッジボールに費やさなくなる頃。僕も教室の端で自由帳と向き合っていた。

一方、教室の反対側の端では、3人のクラスメイトが楽しそうに一つの漫画を描いているのを知っていて、目を細くして見ていた。

楽しそうにしやがって。

そいつらの目を盗んで漫画に落書きをした。ちんちんを集中的に。 トイレに行ってるのを見たら、ちんちん。 体操服に着替えてる隙に、ちんちん。

案の定、ハチャメチャに嫌われた。そりゃあ真剣に描いている漫画に、ちんちんを描かれたら誰でも怒る。漫☆画太郎だって怒る。

あぁ、怒んないかも
あぁ、怒んないかも

僕は嫉妬していたんだろう。絵を描くことにコミュニケーションが介在していることに驚きもあった。

もしかしたら恋だったのかも。

「好きな子にちょっかいを出す」みたいな話は縄文時代からあるけど、これはまさにそうだった。恋というのは成就するまでは一人遊びみたいなものだ。

ちんちんが、受け入れられるまで

ところが、たまたま振ったバットにボールが当たったように、一つの落書きがウケる。何を描いたか忘れたけど。例えツッコミがクリーンヒットしたみたいな気持ちよさだ。

それから僕は受け入れられ、輪に入ることに成功する。ひとり遊びの延長にある、コミュニケーションが介在する文化的な遊びができて、本当に楽しかった。

こうして初恋は見事に成就したし、ひとり遊びも卒業だ。残りの小学校生活を、4人で蜜月のように過ごした。

漫☆画太郎もこんな感じやったんかな?

全員 首が無い。
全員 首が無い。

ところが、このうちの2人、タカちゃんとキタちゃんは、中高一貫の私学を受験すると言い出す。

絵にも描いた通り、ワイはバカなもので、受験なんて諦める前に道が閉ざされていた。勉強めっちゃしてたんやな、めっちゃ一緒に遊んでたのに!僕とは首が無いくらいしか共通点がない。

こうして、2人とは別の中学に進むことになった。

「文化祭」にやられた

中学一年生の秋、まだ親交のあったタカちゃんとキタちゃんから「文化祭」に誘われる。 もう一人の、絵がうまいヒグモンと一緒に行くことにした。

「文化祭」――なんて大人で素敵な響きなんだろう。

2人は漫画研究会に入っていた。研究って何だ?漫画なんだから楽しいだろう。ウキウキでその展示を見に行った。

ところが、そこに広がっていた光景は…

  • 「このボタンを押したらセカンドインパクトが起こります(笑)」と書かれた段ボール。
  • 今になって理解できる「妙に薄い本」。
  • 僕らの存在など気にも留めず、仲間と盛り上がる2人。

キツい、キツすぎる。あまりのパワーに圧倒されて、めまいがしそうだ。 漫画研究会は、いわゆる「オタサー」。男子校のその学校には「姫」すらおらず、純粋な男のオタクたちの、るつぼと化していた。

打ちのめされて、ヒグモンとトボトボと帰ることになる。そしてこの文化祭を最後に、その2人とは疎遠になってしまった。4人組も解散だ。

アト6によると、「元トモ」ってやつだ。

そしてオタク的なもの、文化から距離を置く生き方を選ぶことになった。

キツかった原因

それから25年ほど経って、自然とオタク文化が自分の中に染み込んできている。面白いし、居心地の良い世界だ。きっと、こっちの道もあり得たんだろうなと思う。

それなのに、あの頃はなぜあんなに「キツ」く感じたのか。

きっと、また嫉妬していたんだと思う。彼らの文化的な活動がうらやましかった。知識がなかったから、拒絶反応も起こしていたのではないか。

付き合っていても「相手のことがよく分からない」なんてことはよくある。結局、仲が良いことと、相手のことを理解していることは、本質的に別物だから。

やり直しましょう

今年で39歳。ラジオやBARの経験を通じて、人とのコミュニケーションがずっと自然にできるようになった。

そして幸いなことに、周りには様々な才能を持った仲間たちが集まっている。だからこそ今、あのころ実は憧れていた「サークル」を本当に形にしてみたいと思うようになった。

恋の終着点を見つけたい。 セカンドインパクトとか妙に薄い本とか、ほら、もう、知ってるし。やり直そうよ。

とはいえ、オタク文化サークル的なことがしたいわけじゃなくて、純粋に何かを作って盛り上がりたい。 何より、あの頃とは違う。中学生だった僕らも、今はおっさんになったし、周りだって社会人。だからこそ、その本質的な楽しさを活かして、今の経験と情熱で何かを作りたい。やべ〜勢いですげー盛り上がりたい。

後には引けんのじゃ後には

とりあえずXで宣言してみた。もう後には引けん。 この6日後、脳梗塞になるとは思わなかったが、それはまた別の話。

なので、ちょっと見といてください

5月のコミティアまでの活動内容を、ちょくちょくこの場で報告していきたいと思います。合同誌なのか、それとも別の形なのか。漫画なのか文章なのか。まだまだ形は見えていませんが、その過程を見守っていただけたら嬉しいです。

コミティア以外にも色々やりたいな〜

仲間、募集中です。一緒にやろや。

やってくれる人は下記フォームから参加表明をしてくださると嬉しいです! やり取りはDISCORD、細かい管理はnotionとgoogle driveでやろうと思ってます。使えなくても教えるし、ちょっと興味がある程度のことでも大丈夫。最終的に5月に間に合わなくても次が多分ある。

https://yutorichan.notion.site/1593cb071d7b806393b8c07905b5d29d?pvs=105

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